介護をする事・される事
介護をする事・される事
ようやく新緑の季節になり、心地よい日々が続いていますね。研修会や勉強会、そして自身のスキルを上げるべく本を読んだりと、いろいろと学んでます。実際に理想や現実が交錯する中、我々が努めなければならないこと、それはご利用者様やご家族様への尊厳です。当たり前のように思える事が当たり前にならない現実。常に意識した行動を心がけながら動かなくてはなりません。
最近目にとまった言葉があったのでご紹介します。
わたしたちの理想の介護は『相手の方に心を寄せて尽くす介護』です。「介護をする側」と「される側 」という関係性が見えないように。介護業界に身を置き、中々好きになれなかった介護が“相手の方に「介護をされている」と思わせてしまうもの” “気付かないうちにその方の尊厳を傷つけてしまうもの”でした。わたしたちは、いわゆる『相手の方にも周りの方にも介護をされていると感じさせない介護』の形であったなら、介護に対して抵抗がなくなるのではないかと思っています。「お風呂入りましょうね」「お手洗い行きましょうね」これまで介護業界で見てきた関わり方、何かをされると思わせてしまうような言い回しには違和感がありました。「お風呂の用意ができましたけど、いかがなさいますか?」「お手洗いお使い頂けますけど、どうされますか?」 「介護をしている人」が「何」を大切にしているかによって、世の中に在る定着してしまった介護の印象は、きっと変えられる。わたしたちはそう信じています。そしてそれが介護を必要としている方の心の奥の願いなのではないでしょうか。
ご利用いただく方々の想いを感じ取り、相手の立場になること。そして信頼関係を築く。その信頼関係の中にも尊厳を持つ。 介護をする側が「何」を大切にするか、その意識を常に持ち、日々を送らなければならないと思う。